って、最近はどうなんだろう。

なくなって、小学校では学級崩壊が起きているとかいう、うわさを聞く。


こういう話になると、わが愛しの母校

クソ芝富田林高校を、思い出さざるをえない。



そのクソ富に在学中、僕の数少ない友達に、

北山一真という子がいた。
（以下、カズマ）



カズマは、僕の友達の中でも、一人だけ、
なんというか、毛並みが違っていた。


僕は、和歌山の田舎っぺで、
カズマは、（都会とはいえない地域だったが）、大阪の人間なのだ。



そのせいか、高校１年のときから、
妙に色気のある男であった。



ヤツは、すでに中学生の時には、彼女がおり、
大人の階段を、うっかり上りかけた
経験もあるという。


僕が和歌山で、
メンコをひっくり返すことにムキになっていた
中学生時代とは、こうも違うものか、
と、思ったものだ。



彼が、桜の木のしたで言った、

”そろそろ、春物のジャケットが欲しいよな”

と、いうカッコイイセリフが、今も忘れられん。


ジャケット？
ジャケットってなんだ？
背広のことか？

１６の僕には、ジャケットの意味さえわからなかった。


（つづく）